プレミアリーグの変化についてのトニー・プーリスの視点
元プレミアリーグ監督のトニー・プーリス氏が、BBCスポーツで2025年12月7日に公開したコラムでは、プレミアリーグが10〜20年前より良くなったかどうかを、監督の視点から議論している。主な焦点はピッチ内外の変化で、全体として進化を認めつつ、懸念点も指摘。以下に要点をまとめる。
まず、施設面の向上を高く評価。現代のスタジアムやトレーニンググラウンドは世界最高水準で、ピッチの質も完璧。監督や選手、ファンにとって印象的で、20年前とは比較にならない。
一方、オーナーシップの変化を問題視。プーリス氏は10クラブを率い、8人の地元オーナーと密接な関係を築いた経験から、現在の海外投資家中心の構造を批判。多くのクラブでオーナーはビジネス優先で、監督との個人的な対話が難しく、スポーツディレクターなどの役割が増えて孤立を招く。ブライトン、ブレントフォード、トッテナムなどイングランド人オーナーのクラブを幸運と称賛。
アカデミーについても懸念。地元育ちの選手を愛するファンの声「he’s one of our own」を挙げ、1966年ワールドカップ優勝のウェストハム選手を例に情緒を語るが、現在はPSR(利益・持続可能性ルール)で有望株を売却し利益を生む「キャッシュカウ」化。外国選手の大量投入は財務対策か、純粋なサッカー判断か疑問視。
プレースタイルは「ファッションの追従」と表現。2016年にペップ・グアルディオラがマンチェスター・シティに持ち込んだポゼッションフットボールが全国的に模倣され、守備の重要性を軽視した結果、スタイル偏重のチームが増えた。プーリス氏は自チームの強みを活かす原則を主張し、無意味なバックパスは退屈と批判。現在はセットプレー(ロングスローやコーナーキック)の流行や、ゴールキックからのロングボール回帰が見られ、結果重視の「サブスタンス・オーバー・スタイル」へのシフトを予想。
結論として、プーリス氏は施設の進化を喜びつつ、オーナー・アカデミー・スタイルの商業化を憂慮。読者にチームのパフォーマンスやスタイルの変化についての意見を求め、議論を促す。全体でプレミアリーグの魅力は残るが、監督の役割が複雑化している実態を浮き彫りに。
(出典:https://www.bbc.com/sport/football/articles/cly139x2d1yo)

